こんばんは、minnieです。
今日も輸液療法について学んでいきましょう。
前回の輸液シリーズでは、生体内の電解質のお話の後に生理食塩水(生食)の吸収先のお話をしました。
難しかったですか?それとも、楽勝でしたか?「なんとなく理解できているけれど、本当のところは自信がない」とか「わかっているけど、説明はできない」という方が多いのではないでしょうか。
わたしも、本を読み直すとその度に学びがあり「輸液については、任せて!」と胸を張っては言えません。
でも、この輸液と生理を合わせて理解することは、後々疾患の理解につながっていきますので頑張って乗り越えていきましょう。
知っている知識に、新しいことを加えていくことが記憶の定着に役立ちますので、少しずつ知識をプラスしていきましょう。
では今日の少しは、前回お話しした生食についてです。生食は、輸液製剤の分類で見ると、どの分類に当てはまるのかを見ていきましょう。
輸液製剤の分類
輸液製剤は、まずは大きく3つに分類されます。電解質輸液剤、栄養輸液剤、血漿増量剤の3つです。
まずは、この3つの分類があるのだということを理解しましょう。
臨床で働いている方は分類名がわからなくても、最終の輸液の製剤名を見ると馴染みの名前が出てくるはずです。
今日は生食が分類されるところを見ていくので、「電解質輸液」を見ていきます。
電解質輸液は、次にどんな分類になるか想像できますか?
電解質輸液
次に電解質輸液の分類です。この分類は、前回お話しした、血漿(血液)の浸透圧に関連しています。血漿の浸透圧と比べ、どういう輸液であるかということで、3つに分類されます。その3つは、等張性輸液、低張性輸液、高張性輸液です。
詳しくわからなくても、聞いたことがあるのではないでしょうか。
つまり、血漿に対しての輸液の浸透圧で、同じ(等張性)なのか・低いのか(低張性)・高いのか(高張性)で分けられているということです。
そして、生食(前回のお話です)。
これは、輸液中のNa濃度が細胞外液(血漿)のNa濃度と等しいので、1000mL点滴すると、全てが細胞外液に分布される。
↓
Na濃度が等しい=浸透圧が等しい→等張性輸液
細胞外液とNa濃度が等しいということで、生食は等張性輸液であるということです。
文字だけでは、理解しにくいので今日はマインドマップを使用した図を提示しています。
図式化すると、全体を俯瞰的に見ることができます。また、余計なことも削ぎ落とされスッキリすることで理解しやすくなります。
みなさんも勉強の際には、図式化をしてみましょう。見るだけでも理解度は深まりますが、自分で書いてみるともっと理解が深まりますよ。
生食以外の等張性輸液
上の図の通り、リンゲル液が等張性輸液に分類されます。
リンゲル液は、ざっくり説明すると、生食に細胞外液に含まれる電解質を加えて作られたものです。そして、加えられているものの違いで乳酸リンゲル液、酢酸リンゲル液、重炭酸リンゲル液などがあります。
今日はリンゲル液類の詳しい話をしませんが、ざっくりと「患者さんに点滴するとき生食に何が加われば利用しやすいか」と考えて、色々種類ができたんだと理解しておいてください。
一応、商品名の方がイメージがつきやすと思うので商品名を確認してみてください。
おわりに
今日は電解質輸液の等張性輸液のみのお話で終わりたいと思います。みなさんの部署でよく使う輸液は出てきましたか?
わたしは、ラクテック・ビカーボン・ポタコールRなどに、馴染みがあります。最近は、薬類全般が後発品に置き換わっていっているので同じ薬剤(同効剤)で商品名が違うものが多いですよね。
長く働いてきた自分としては混乱気味です。皆さんは、薬の採用品が変更になったとき、すんなり覚えられますか?
あっ、話が逸れそうなので、今日はここまでにしておきます。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
minnieでした。