こんばんは、minnieです。
みなさんは、輸液製剤の理解は得意ですか?
わたしは、前日にもお話ししたように苦手です。
理解というと、ざっくりし過ぎていてなんのことを言っているか分かりませんね。具体的には、指示されている製剤が患者さんに適しているかを判断できますか?
輸液の指示を出すのは医師ですが、実施をするのは看護師です。
医師が100%間違いを起こさないことはないです。他にも、指示を出してから患者さんの状態が変わる場合もあります。
そのため、私たち看護師には輸液の特徴を理解して、その輸液が今の患者さんに適しているか判断できる力が必要となります。
判断して必要なら医師に確認をすることは、看護師の仕事の1つです。
ちなみに、わたしは医師に指示された投薬を2度拒否したことがあります。
納得がいかないときは、自分の意見を言う権利も十分にあると言うことです。
そのためには、十分な知識が必要です。
でも、輸液って難しいですよね。そこで、わたしも先日から学び直しをしているところです。でも、今日は輸液そのものお話はしません。体の中の水の分布についてお話をしていきます。
理由は、それが輸液を学ぶ近道だと思うからです。では、一緒に見ていきましょう。
その輸液はどこにいく(吸収される)かを知ることのメリット
輸液は、その組成によって分布(吸収)されるところが違います。
血管内に入れるのだから「血管に入る!」と思うかもしれませんが、実は組成によって留まるところが違います。
輸液の組成と留まるところを理解すると、患者さんの状態から、どんな輸液の指示が出るかを予測できるようになります。
また、逆に使われている輸液を見て患者さんの状態を予測することもできます。
緊急時に先輩看護師が医師の指示にスムーズに対応できているのは、出される指示を予測できているからです。
そう考えると、難しい・めんどくさい輸液についても「理解しようかな」と思えますよね。
まずは、体の水分分布を理解しよう
まず、人の体の水分の割合は何%でしょう?
私たちの体は約60%が水でできています。
そして、この水が体の中で、
どのように分布されているかを知ることが大切です。
まずは、細胞内と細胞外の分布を覚えましょう。
わたしは文字だけでは、覚えられないので図で覚えています。
内:外=2:1です。
つまり1500mLの水がある時は、細胞内に1000mL・細胞外に500mLで分布されていると言うことです。
次に、細胞外は組織間と血管に分けられます。
水分の分布は、組織間:血管=3:1です。
つまり、細胞外の500mLの水は、組織間に375mL・血管に125mLで分布されていると言うことです。
イメージできたでしょうか?
今はピンとこないかもしれませんが、輸液がどのように分布されるかを理解するには、この体内の水分分布が大切です。
はじめは、ちゃんと理解できなくてもいいので「こんな割合で分布されるんだな」とぼんやり図を思い描けるようにしましょう。
分布の知識を自分のものにする
輸液の理解!と、遠い話に見えるかもしれませんが、この分布を理解すると輸液の組成と吸収されるところが覚えやすくなります。
まずは、分布の図を自分のものにしましょう。
そして、輸液の分布を学んでからもう一度、この水分分布に戻る。余裕がある人は電解質の分布も見ていくといいです。
理解度がどんどん深くなるはずです。
ものを覚えるには、反復が効果的だと言われています。でも、覚えることはたくさんありますよね。だから、わたしは はじめは少し覚えて、反復のたびに新しいことを、また少し加えるようにしています。
そんなふうにして、みなさんも少しずつ苦手を克服していきましょう。
今日はここまでです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
minnieでした。