サードスペースを理解しよう

こんにちは、minnieです。
わたしは、基液としての点滴の理解が苦手です。
看護師が覚えなくてもいいのでは?という思いもあるからだと思います。

でも、同時に理解したい内容の1つでもあります。
今後、点滴の内容もアップしていきたいのですが、まだまだ勉強不足なので今日は、勉強中に出会った「サードスペース」のお話を少ししたいと思います。

サードスペースって何

周術期の看護をされる方は、よく聞く言葉なのではないでしょうか。

体が手術なのどの侵襲を受けたときに、入った水が排出されずに体に貯まることを、サードスペースに水が貯まると言いますよね。
今日は、そのサードスペースについてです。

昔のわたしのサードスペースの理解は、術後にお水が貯まるところで「貯まる場所があるんだなぁ」くらいの知識でした。

このサードスペース、現在では「解剖的に存在しない」と考えられています。つまり、場所ではなく「水分が血管の外に出て細胞内でもないところに溜まっている」という概念的な感じでサードスペースという言葉が使われています。

理解できたでしょうか?難しいですよね。
言葉の概念を覚えるのは後にして「水が貯まる理由や、貯まることのリスク」を理解すると看護に役立てられると思います。

頑張って「貯まる理由」「リスク」を覚えよう!

サードスペースの勉強ノート

最近、わたしが勉強したノートの一部を公開です。
(知識は文章だけでは、覚えにくいので自分で一部図式化していくといいと思います)

なぜ水が貯まるのか

手術や感染症は、体の臓器や細胞に炎症を起こします。(これは「生体に侵襲が加わる」と表現されることが多いですね)

炎症によって血管の透過性が亢進されます。
(免疫系の生理が理解できていれば、理由が分かりますよね)

血管の透過性亢進により、水分が血管外に漏れてしまいます。
その結果、細胞外に水が貯まってしまいます。
こうして、臨床でよく見かける、浮腫・胸水・腹水になっていきます。

リスク

はじめに現れる問題としては、循環血液量の低下です。
               ↑
    血管から水が逃げて変なところに水が貯まる!

普通水分は、血管内と細胞内を自由に行き来して生体のバランスを取っています。
しかし、サードスペースへ貯まると水は自由に行き来ができない役に立たない水になってしまうのです。

しかも、貯まった場所によって体に悪い影響を及ぼします。胸水だと、循環だけでなく呼吸にも問題が起きますよね。

そのため、術後は点滴をしていても血管内脱水に陥りやすく、水分出納(in out バランス)に注意する必要があります。

リスクの根源は理解できたでしょうか?

まとめ

まとめです。サードスペースは場所ではなく、概念です。
でも、難しく考えず貯まる理由を知りましょう。また、看護していくためには、起こった時のリスクを理解しよう。

貯まる理由は、血管の透過性亢進
(生体の炎症反応も勉強してみよう)
リスクは、循環血液量の低下
(その後リスクは、水が貯まった場所で違う)

おわりに

本当は、最近はサードスペースという言葉は使わないのかな?
でも、看護をしていく上で、この概念の理解は大切だと思います。これからも、皆さんと一緒に勉強していきたいと思っています。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
minnieでした。

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